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大脳皮質基底核変性症(CBD)とは|パーキンソン病と何が違う?拘縮・転倒を防ぎ暮らしを守る訪問リハビリマッサージ

【この記事の要点(TL;DR)】

  • 大脳皮質基底核変性症(CBD)は、脳に異常なたんぱく(タウ)がたまり、体の片側に強い動作障害が進む、指定難病のひとつです
  • パーキンソン病に似ていますが、「左右差が強い」「パーキンソン病の薬(レボドパ)が効きにくい」「失行(動作の仕方が分からなくなる)」などの違いがあります
  • 手が握り込んで固まる(ジストニア・拘縮)、転びやすい、飲み込みにくい――こうした体の問題への対応が、暮らしの質を守る鍵になります
  • 根本的に治す薬はまだありませんが、拘縮を防ぎ、姿勢を整え、転倒や廃用を防ぐ「できること」は数多くあります。進行期でも変化は起こり得ます

【ご注意(必読)】 本記事はご家族・一般の方向けの情報提供を目的としています。CBDは診断・治療に神経内科などの専門的判断が必要な指定難病です。記載のアプローチはすべて国家資格を持つ専門施術者が行う手技で、ご自身での再現はお控えください。症状や状態によって適切な対応は大きく異なりますので、必ず主治医・専門医・リハビリ担当医にご相談のうえ、対応できる専門施術者にご依頼ください。

大脳皮質基底核変性症(CBD)とはどんな病気か?

結論から言います。CBDは、脳の表面(大脳皮質)と深部(基底核)に異常なたんぱく質「タウ」が少しずつたまり、動作の障害が進行していく神経の難病です。国の指定難病に定められています。
発症は多くが60代以降で、体の片側から手や足の動かしにくさ・こわばりが始まり、年単位で進行します。パーキンソン病と似た症状(固縮・動作の遅さ)を含むため「パーキンソン症候群(非定型パーキンソニズム)」のひとつに分類され、進行性核上性麻痺(PSP)や多系統萎縮症(MSA)とは兄弟のような関係にあります。

パーキンソン病と何が違うのか?(見分けのポイント)

CBDは、パーキンソン病とは「効く薬」も「現れ方」も異なります。だからこそ、パーキンソン病と同じ対応がそのまま当てはまりません。
専門医が着目する主な違いは次のとおりです。
左右差が強い:片側の手足だけが極端にこわばる・動かない。
レボドパが効きにくい:パーキンソン病に有効な薬が、CBDでは効果が乏しいことが多い。
失行(しっこう):麻痺はないのに「動作の仕方」が分からなくなり、道具がうまく使えない。
他人の手徴候:自分の手が意思と関係なく動いてしまう。
ミオクローヌス:ピクッとする素早い不随意運動。
これらは正確な診断のために重要なサインです。診断は神経内科の専門医にゆだねてください。

CBDで起きやすい体の問題/拘縮・ジストニア・転倒・嚥下

CBDで暮らしを脅かすのは、手が握り込んで固まる「拘縮」、転びやすさ、そして飲み込みにくさ(嚥下障害)です。ここへの先回りした対応が、その人らしい生活を守ります。
ジストニアと拘縮:強いこわばりで手が握り込んだまま固まり、放置すると関節が動かなくなります。手のひらが洗えず衛生面の問題にもつながります。
転倒:姿勢を立て直す力が弱く、左右差もあって、バランスを崩しやすくなります。
嚥下障害:進行すると飲み込みが難しくなり、誤嚥(食べ物が気管に入る)のリスクが高まります。
これらは「進行を待つ」のではなく、早い段階から手を打つことで、つらさを減らせます。

訪問施術はCBDにどうアプローチするのか?

CBDを治す薬はまだありません。しかし、拘縮を防ぎ、姿勢を整え、転倒や廃用を防ぐ取り組みには大きな意味があります。当相談所が連携する施術者は、「できること」に焦点を当てます。
具体的には、次の順序で体を支えます。

① 骨格ポジションを整える:傾いた姿勢・丸まった背中を徒手的に整え、左右差による負担を分散させます。
② 拘縮・ジストニアをゆるめる:ファシア(筋・神経・血管を包む結合組織)の連絡を整え、相反抑制を使って、握り込んだ手や固まった関節を、痛みに配慮しながら少しずつ動かします。握り込みの予防は早いほど効果的です。
③ 体幹・呼吸を働かせる:腹圧が入る呼吸を促し、座位・立位の安定と、嚥下や発声の土台を支えます。
④ 神経の働きを促す:YNSA(山元式新頭針療法/山元敏勝医師が開発)などで神経の働きを促し、動かせる範囲を保ちます。
ただ揉むだけ・寝かせきりにするのではなく、「動ける範囲を守り、拘縮を作らない」ことが、CBDのケアで当相談所が大切にする考えです。

家族の介護で大切なこと/一人で抱え込まない

CBDは進行性で、介護の負担も少しずつ大きくなります。だからこそ、ご家族が一人で抱え込まないことが何より大切です。
CBDは指定難病のため、申請により医療費助成を受けられる場合があります。また介護保険のサービス(訪問・通所・福祉用具)も活用できます。ケアマネジャー・主治医・自治体の難病相談窓口とつながり、使える制度を確認してください。
ご家族自身の休息(レスパイト)も、介護を長く続けるためには欠かせません。訪問サービスを上手に取り入れ、支える人が倒れない体制をつくりましょう。

進行する病気でも、できることはあるのか?

進行する病気であっても、拘縮を防ぎ、動ける範囲を保つ取り組みは、その人らしい暮らしを守ります。「進行するから何をしても同じ」ではありません。変化は起こり得ます。
効果には個人差がありますが、こわばりがやわらいで手のひらが開く、座位が安定する、表情が出る――そうした一つひとつが、ご本人とご家族の毎日を支えます。事例もあります。当相談所は、いまの段階でできることを、ご家族と一緒に組み立てます。

よくあるご質問

Q1. CBDは訪問リハビリマッサージで治りますか? A. CBDを根本的に治す方法は、現在の医療でもまだありません。訪問施術が担うのは「治す」ことではなく、拘縮を防ぎ、姿勢・嚥下・呼吸の土台を保ち、転倒や廃用を防いで、暮らしの質を守ることです。できることは数多くあります。
Q2. 医療費の助成は受けられますか? A. CBDは国の指定難病です。重症度などの条件を満たせば医療費助成の対象になる場合があります。主治医や自治体の難病相談窓口にご確認ください。
Q3. 握り込んだ手は、家族が無理に開いてよいですか? A. 無理に開くと痛みや傷を招きます。やさしく温める・指の間を清潔に保つ程度にとどめ、関節を動かすケアは専門施術者にご相談ください。早めの拘縮予防が大切です。
Q4. 効果はどのくらいで現れますか? A. 状態によって大きく異なり、効果には個人差があります。比較的早く現れやすいのは、こわばりのやわらぎや座位の安定です。これらを手がかりに、無理なく進めます。
Q5. 健康保険は使えますか?無料体験では何が分かりますか? A. 訪問の鍼灸・マッサージは、医師の同意書があれば健康保険が使える場合があります(鍼灸とマッサージは別の同意書)。自己負担は1回数百円程度から、出張費は0円です。無料体験では、こわばりや姿勢の状態を確認し、いまのお体に何ができるかをご説明します。お電話(0120-92-4976)・LINE・お問い合わせフォームから受け付けています。

まとめ|「治す」より「守る」――拘縮を作らない毎日を

大脳皮質基底核変性症(CBD)は、片側から進む難病で、パーキンソン病とは異なる対応が必要です。根治の薬はまだありませんが、拘縮を防ぎ、姿勢を整え、転倒や廃用を防ぐことで、その人らしい暮らしは守れます。そして、ご家族が制度を使い、一人で抱え込まないことが、長く支え続ける力になります。
大阪市・東大阪市・八尾市で、CBDのご家族を支えておられる方は、健康保険適用の訪問リハビリマッサージ相談所までご相談ください。鈴木の技術を継承した業務委託施術者をご紹介します。無料体験のお申し込み・ご相談はこちら。よく似た難病については進行性核上性麻痺(PSP)多系統萎縮症(MSA)のページもご覧ください。


監修・技術指導:鈴木密正

鈴木密正(鍼灸あん摩マッサージ指圧師/柔道整復師)が、本記事のアプローチを開発・体系化しています。PRI(Postural Restoration Institute)/DNS(Dynamic Neuromuscular Stabilization)/ファンクショナルトレーニング・PNF・YNSA など、機能解剖学・神経筋療法・伝統医療の現代的アプローチを統合し、脳梗塞後の麻痺・廃用症候群・パーキンソン病等の運動機能改善において、骨格→腹圧→体幹→歩行の4ステッププロセスを開発・指導しています。訪問リハビリマッサージ以外にも、東大阪市で治療院兼トレーニング・コンディショニングジムを運営しています(true-function.com)。

鈴木自身はご訪問できません

代表の鈴木は、既存のご利用者様への対応で予約が満杯のため、訪問リハビリマッサージの新規対応は停止しております。

「訪問リハビリマッサージ施術勉強会」で技術を継承した施術者がご訪問します

その代わり、鈴木が主催する「訪問リハビリマッサージ施術勉強会」で技術を継承した業務委託施術者をご紹介いたします。同じ4ステッププロセス(骨格→腹圧→体幹→歩行)とYNSAの考え方を学び、現場での実践指導を受けた施術者のみが、同等のアプローチでご訪問いたします。

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