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多系統萎縮症の鍼灸を大阪で探している方へ|訪問鍼灸と手技を組み合わせる

この記事の要点(TL;DR)

  • 大阪で多系統萎縮症の鍼灸を探すとき、いちばんの障壁は「通院そのものが難しい」ことです。訪問鍼灸なら自宅で受けられます
  • 相談所では健康保険適用の訪問鍼灸に対応しています。1回あたりの自己負担は数百円程度〜が目安で、対応エリア内は出張費0円です
  • 鍼灸だけを単独で行うのではなく、骨格・呼吸・体幹に対する手技と組み合わせるのが相談所の考え方です
  • 進行性の疾患なので「進行を止める」とは申し上げません。いま残っている機能を使える状態に保つことを設計します

ご注意(必読)

  • 本記事はご本人・ご家族向けの情報提供を目的としています
  • 記載のアプローチはすべて国家資格を持つ専門施術者が行うものです。ご自身での再現はお控えください
  • 多系統萎縮症は起立性低血圧など血圧の変動を伴います。必ず主治医にご相談のうえ、専門施術者にご依頼ください

大阪で多系統萎縮症の鍼灸を探すと、なぜ行き詰まるのか?

鍼灸院そのものは大阪に多数あります。行き詰まる理由は治療内容ではなく、「そこまで行けない」という一点です。

多系統萎縮症では、ふらつき(体幹のバランスの障害)と起立性低血圧——立ち上がったときに血圧が下がる自律神経の症状——が重なります。この2つが重なると、外出そのものが転倒と失神のリスクになります。電車やタクシーでの移動、待合での座位保持、施術台への上り下り。通院という行為が、そのすべてを要求します。

「鍼灸を受けさせたいけれど、連れて行けない」というご相談を大阪府内から複数いただいています。この場合の答えは、通える鍼灸院を探すことではなく、自宅で受ける形に切り替えることです。

訪問鍼灸は健康保険で受けられるのか?

受けられます。相談所では、健康保険適用の訪問リハビリマッサージ・訪問鍼灸をご自宅・ご入居先で提供しています。

項目内容
1回あたりの自己負担数百円程度〜が目安
出張費・交通費0円(対応エリア内)
対応する保険各種健康保険/後期高齢者医療/生活保護(医療扶助)/各種医療証 など
必要な書類医師の同意書(取得手続きは相談所が代行サポート)
対応エリア大阪市(東成区・城東区・鶴見区)、東大阪市、八尾市

※料金は症状や施術内容により異なる場合があります。

同意書の取り方や、鍼灸とマッサージで書類が違う点については訪問鍼灸は健康保険で受けられるのか|同意書・費用・対象になる症状で詳しく解説しています。

鍼灸だけを受けるのと、何が違うのか?

相談所では鍼灸を単独で行いません。骨格・呼吸・体幹に対する手技と組み合わせます。理由は、多系統萎縮症で困っている症状の多くが「1か所の問題」ではなく「支えが崩れた結果」として出ているからです。

たとえばふらつきです。体幹の支えが抜けた状態で立とうとすると、体は腰を反らせたり、良い側に体重を寄せたりして、なんとかバランスをとります。この代わりの方法は、その場は立てても関節に負担を集めます。鍼で緊張を落としても、支えが入らなければ同じ形に戻ります。

だから順番を決めています。骨格 → 腹圧 → 体幹・骨盤底筋 → 歩行という4ステップです。

ステップ1:骨格ポジションの修正

まず体の土台である骨格を整えます。前かがみで背中が丸まった姿勢のままでは、股関節も肩も本来の可動域を出せません。ベッド上・座位で受動的な徒手アプローチによって位置を整えます。

ステップ2:腹圧が入るポジションを整える

腹圧とは、おなかの内側から体を支える力です。骨格が整って初めて働きます。腹圧が入らない原因は、骨格の崩れ・呼吸の浅さ・骨盤底筋が働いていないことにあります。多系統萎縮症では呼吸のリズムそのものが乱れやすいため、肋骨と横隔膜の動きを出す工程は特に重要です。ここは呼吸の楽さと痰の出しやすさにも直結します。

ステップ3:体幹と骨盤底筋を機能させる

腹圧が入る状態で、体幹と骨盤底筋を働かせます。PNF(固有受容性神経筋促通法)——1940年代に Herman Kabat 医師が開発した、軽い抵抗をかけて神経の通り道を使わせる手法——を用います。排尿の問題を抱えている方も多いため、骨盤底筋への働きかけは生活面にも関わります。

ステップ4:歩行を安定させていく

土台が整った後、立位と歩行の安定へつなげます。段階を飛ばしません。

鍼灸はどこに、どう使うのか?

相談所が連携する施術者は、状態に応じてYNSA(山元式新頭針療法)を用います。宮崎の山元敏勝医師が開発した、頭部への鍼によって全身の状態を整える手法です。手足ではなく頭部が刺鍼の主な場所になるため、体位を大きく変えなくても行えるという点が、起立性低血圧や体幹の不安定さを抱えた方に対して実際的な利点になります。

用いる場面は主に次の通りです。

  • 手足のこわばり・緊張が中枢側から来ていると判断されるとき——手技で緩めても戻るケースで組み合わせます
  • 自律神経症状が生活を妨げているとき——立ちくらみ、発汗の異常、排尿の問題などに対して、全身の状態を整える目的で用います
  • 手技で触れることが難しい部位に緊張が残るとき

あわせて、緊張そのものには相反抑制(reciprocal inhibition)——主動筋を働かせると反対側が緩む反射——を使い、固まっている側を押すのではなく反対側から緩めます。動かない期間が続いて組織が固まっている部分には、筋・神経・血管を包む結合組織のネットワークであるファシア(fascia)の層と層の滑りを取り戻す手技を行います。

進行性の病気に、施術を受ける意味はあるのか?

あります。ただし、意味の置き方を正直に申し上げます。

相談所は「進行を止める」とは申し上げません。多系統萎縮症は進行性の疾患です。その事実を曖昧にした説明はしません。

そのうえで、変え得るものがあります。進行によって失われる機能とは別に、「動かない時間が続いたせいで二次的に固まった部分」があるからです。関節の可動域、ファシアの滑り、呼吸の深さ、骨格の位置——これらは病気そのものではなく、動けない状態が続いた結果として起きた変化です。二次的な変化であれば、解いていける余地があります。

実際の目標は次のように置きます。

  • いま座れている人が、座れる期間を長く保てるようにする
  • 呼吸が浅くなるのを遅らせ、痰を出しやすい状態を保つ
  • 関節が固まって、着替え・清拭・移乗が難しくなるのを防ぐ
  • 介助する側の負担が増えていく速度を抑える

「良くなる」という言葉だけで期待をつくることはしません。かわりに、いま残っている機能を使える状態に保つ設計ができます。そして事例がありますとお伝えしています。

いつから頼むのがいいのか?

通院がまだできているうちからが、いちばん工程が少なくて済みます。固まってから解くより、固まる前に動かし続けるほうが軽く済むためです。

「まだ歩けるので、そこまでではない」とおっしゃる方が多くいらっしゃいます。ただ、多系統萎縮症の進行では、外出が難しくなる時期が来ます。その時期に初めて施術者を探すと、すでに二次的な固まりが加わった状態から始めることになります。

もちろん、進んでからのご相談でも受けます。まず現在の状態を確認させてください。

よくあるご質問

Q. 家族が記事を読んで自分でやっても大丈夫ですか?

A. 鍼灸は国家資格者が行う施術です。ご自身で行うことはできません。手技についても、専門施術者の判断なしの自己流アプローチは状態を悪化させる恐れがあります。特に多系統萎縮症では血圧の変動があるため、体位を変える操作にも注意が必要です。必ず主治医にご相談のうえ、対応できる専門施術者にご依頼ください。相談所では適切な施術者をご紹介します。

Q. 鍼は痛くないですか。本人が怖がっています。

A. 使用する鍼は非常に細いもので、注射針とは異なります。刺す部位・本数・深さは状態を見て決めます。初回はごく少ない本数から始めることもできます。怖さがある場合は、まず手技のみから始めて、必要が出た時点で鍼を検討するという進め方も可能です。

Q. 血圧が下がりやすいのですが、施術中に問題は起きませんか?

A. 起立性低血圧のある方では、施術中の体位変換と施術後に起き上がる場面が要注意です。訪問では急に立たせる必要がないため、施設や院内より条件が良い面があります。血圧の状況は主治医からの情報も含めて確認したうえで進めます。

Q. 訪問リハビリテーション(理学療法士の訪問)を受けています。併用できますか?

A. 併用されている方がいらっしゃいます。医療保険・介護保険の訪問リハビリテーションと、健康保険適用の訪問リハビリマッサージ・訪問鍼灸は制度上も内容も別のサービスです。主治医とリハビリ担当医にご相談のうえ進めてください。

Q. 鍼灸とマッサージ、両方受けられますか?

A. 症状に応じて組み合わせます。ただし健康保険の同意書は、はり・きゅうとマッサージで別に必要になります。手続きは相談所が代行サポートいたします。

Q. 大阪市内でも対応エリア外の区に住んでいます。どうすればいいですか?

A. 対応エリアは大阪市(東成区・城東区・鶴見区)、東大阪市、八尾市です。エリアの境目にお住まいの場合はご相談ください。

Q. 施設に入居しています。来てもらえますか?

A. ご入居先へお伺いしています。職員の方と、ポジショニングや移乗の方法を共有する形もとれます。

ご相談ください

大阪市(東成区・城東区・鶴見区)・東大阪市・八尾市で、多系統萎縮症の鍼灸・訪問施術をお探しの方は、健康保険適用の訪問リハビリマッサージ相談所までご相談ください。いまいちばん困っていること——ふらつき、立ちくらみ、こわばり、呼吸のしづらさ、排尿——をお聞かせいただければ、そこを目標に設計いたします。

監修・技術指導:鈴木 密正

鈴木 密正(鍼灸あん摩マッサージ指圧師・柔道整復師)が、本記事のアプローチを開発・体系化しています。

PRI(Postural Restoration Institute)/DNS(Dynamic Neuromuscular Stabilization)/ファンクショナルトレーニング・PNF(固有受容性神経筋促通法)・YNSA(山元式新頭針療法)など、機能解剖学・神経筋療法・伝統医療の現代的アプローチを統合し、脳梗塞後の麻痺・廃用症候群・パーキンソン病等の運動機能改善において、骨格 → 腹圧 → 体幹・骨盤底筋 → 歩行の4ステッププロセスを開発・指導しています。

訪問リハビリマッサージ以外にも、東大阪市で治療院兼トレーニング・コンディショニングジムを運営しています(true-function.com)。

鈴木自身はご訪問できません

代表の鈴木は、既存のご利用者様への対応で予約が満杯のため、訪問リハビリマッサージの新規対応は停止しております。

「訪問リハビリマッサージ施術勉強会」で技術を継承した施術者がご訪問します

その代わり、鈴木が主催する「訪問リハビリマッサージ施術勉強会」で技術を継承した業務委託施術者をご紹介いたします。同じ4ステッププロセスを学び、現場での実践指導を受けた施術者のみが、同等のアプローチでご訪問いたします。

訪問リハビリマッサージ相談所/〒577-0056 大阪府東大阪市長堂1-8-28-1309/フリーダイヤル 0120-92-4976(9:00〜20:00・日曜・祝日定休)

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