多系統萎縮症で変化していく体を支える
多系統萎縮症(MSA)は、小脳、大脳基底核、自律神経系など、複数の神経系統が徐々に障害される進行性の疾患です。ふらつき、歩行困難、起立性低血圧、排尿障害など、様々な症状が複合的に現れます。
症状が多岐にわたるため、画一的なアプローチでは対応しきれません。当院では、お一人おひとりの症状の組み合わせと進行度を丁寧に評価し、その方に最も適した施術プランを提供しています。
小脳性運動失調への対応
多系統萎縮症の中でも小脳型(MSA-C)では、小脳の機能低下により、動作の協調性が失われます。手が震える、まっすぐ歩けない、動作がぎこちなくなる——こうした運動失調は、日常生活に大きな影響を及ぼします。
当院では、残存する小脳機能を最大限に活かすアプローチを行います。足裏の固有受容感覚(センサー機能)を刺激することで、体の位置情報を脳に正確に伝える回路を強化します。小脳からの出力が減少しても、入力の質を高めることでバランス能力の維持を図ります。
パーキンソニズムへのアプローチ
線条体黒質型(MSA-P)では、パーキンソン病に似た症状が現れます。動作が遅くなる、筋肉がこわばる、小刻み歩行になる——しかし、多系統萎縮症のパーキンソニズムは薬の効果が限定的な場合が多く、身体的なアプローチの重要性が高まります。
当院では、筋膜の癒着をアクティブリリーステクニックで解消し、筋肉のこわばりを緩和します。股関節に重心を乗せる正しい姿勢を誘導し、殿筋やハムストリングスが機能する状態を作ることで、歩幅の改善と歩行の安定化を目指します。
起立性低血圧への配慮
多系統萎縮症では自律神経障害が起こりやすく、急に立ち上がった際にめまいやふらつきが生じる起立性低血圧が問題になります。これは転倒の大きなリスク要因です。
当院の施術では、体位変換をゆっくり段階的に行い、急激な血圧変動を避けるよう細心の注意を払います。また、腹圧を入れる練習は、起立性低血圧の軽減にも効果が期待できます。腹圧が入ると静脈還流が促進され、血圧の維持に寄与するためです。
転倒予防は最優先課題
多系統萎縮症の方にとって、転倒予防は最も重要な課題の一つです。バランス障害と起立性低血圧が重なることで、転倒リスクは非常に高くなります。
当院では、姿勢改善・転倒防止・歩行によるQOL向上の3本柱を基本に、足裏のセンサー機能の維持、体幹の安定性向上、安全な動作パターンの指導を組み合わせた転倒予防プログラムを提供しています。
進行に寄り添いながら可能性を探る
多系統萎縮症は進行性の疾患ですが、適切なケアによって機能低下を遅らせ、生活の質を保つことは可能です。当院では、YNSAや神経の可塑性を活用したアプローチで、残された機能を最大限に引き出す施術を行っています。お気軽にご相談ください。




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