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パーキンソン病ヤール4・5度からの訪問リハビリマッサージ|寝たきりを防ぎ座位・立位を取り戻す

【この記事の要点(TL;DR)】

  • ヤール4・5度(重症度分類の進行期)でも、「もう何もできない」ではない
  • 進行期の動けなさは、病気そのものに加えて廃用症候群(使わないことによる低下)が上乗せされており、廃用分には働きかける余地がある
  • ベッド上・座位から始める4ステップ(骨格→腹圧→体幹/骨盤底筋→座位・立位)で、移乗・トイレ・食事姿勢など「生活の中の動き」を守る
  • 体の固さが緩むと介助も軽くなる。健康保険適用・出張費0円・無料体験あり

【ご注意(必読)】 本記事はご家族・一般の方向けの情報提供を目的としています。記載のアプローチはすべて専門施術者が行う手技です。ご自身での再現はお控えください。症状や状態によって適切な対応は大きく異なりますので、必ず主治医・リハビリ担当医にご相談のうえ、対応できる専門施術者にご依頼ください。

ヤール4・5度と言われたら、もう改善は望めないのか?

結論から言います。病気の進行そのものを手技で止めることはできません。しかし、いま目の前の「動けなさ」のすべてが病気のせいとは限りません。
進行期には、パーキンソン病そのものによる症状(筋固縮・動きの少なさ・姿勢反射の障害)の上に、動かない時間が長くなったことによる廃用症候群(筋力低下・関節拘縮・心肺機能の低下)が積み重なっています。この上乗せ分は病気ではなく「使っていないこと」が原因ですから、適切な順序で働きかければ、進行期でも変化が起こり得ます。事例があります。
ヤール分類そのものの解説はヤール分類(重症度分類)の記事をご覧ください。

進行期に起きている「二重の低下」とは何か?

「病気由来の低下」と「廃用由来の低下」は、見た目が似ていても性質が違います。
ヤール分類(1967年にHoehnとYahrが発表した重症度分類)で4度は「立位・歩行がかろうじて可能だが介助が必要な段階」、5度は「車椅子またはベッド上中心の段階」とされます。この段階では、1日の大半を同じ姿勢で過ごしがちです。すると、固縮で固まりやすい体がさらに動かされなくなり、関節の拘縮、胸郭の硬さ、呼吸の浅さ、飲み込みの力の低下が「病気の進行」のような顔をして積み重なっていきます。
日本神経学会の「パーキンソン病診療ガイドライン2018」でも、薬物療法と並行した運動療法・リハビリテーションの併用が推奨されています。進行期であっても、です。

ベッド上・座位から何ができるのか?――4ステップの進め方

訪問リハビリマッサージ相談所では、鈴木密正(鍼灸あん摩マッサージ指圧師・柔道整復師)が体系化した4ステップを、進行期の方にはベッド上・座位から適用します。
ステップ1:骨格ポジションの修正──骨盤の後ろ倒れ、背骨の曲がり・ねじれ、潰れた胸郭を、受動的な徒手アプローチで整えます。固縮した体に力任せは禁物で、ファシア(筋・神経・血管を包む結合組織)の固さを先に解いていきます。
ステップ2:腹圧が入るポジションを整える──呼吸を深くし、横隔膜の動きを取り戻します。腹圧は座位の安定だけでなく、声の大きさ・痰を出す力・飲み込みの安全性にも直結します。
ステップ3:体幹や骨盤底筋を機能させる──PNF(固有受容性神経筋促通法。1940年代にHerman Kabat医師が開発)で神経の通り道に働きかけ、寝返り・お尻上げ・座位保持を支える筋肉を呼び起こします。
ステップ4:座位→立位→生活の動きへ──目標は「歩き回ること」だけではありません。車椅子への乗り移りが安定する、トイレ移乗の介助が一人で済む、食事を安全な姿勢で食べきれる――生活の中の意味ある動きを一つずつ取り戻します。

固縮で固まった手足や関節はどうするのか?

強く揉む・無理に伸ばすは逆効果です。固縮による固さには、ファシアのリリースと相反抑制(主動筋を働かせると拮抗筋が緩む反射)を使い、痛みのない範囲で神経の仕組みから緩めていきます。詳しくは筋固縮とマッサージの記事で解説しています。
拘縮の予防・改善は、ご本人の快適さだけでなく、おむつ交換・着替え・清拭・入浴介助のしやすさに直結します。「腕が開くようになって着替えが楽になった」という変化は、介護するご家族の毎日を確実に軽くします。

嚥下・呼吸・声にも働きかけられるのか?

働きかけられます。鍵は姿勢と胸郭です。
進行期の最大のリスクの一つが誤嚥性肺炎です。曲がった姿勢・潰れた胸郭・浅い呼吸は、飲み込みの力と咳で守る力を同時に弱らせます。骨格と腹圧を整えることは、嚥下の土台を整えることでもあります。食事の工夫とあわせて嚥下障害の記事をご覧ください。

ご家族の介助負担はどう変わるのか?

施術の目的は、ご本人の機能だけではありません。体の固さが緩み、座位が安定するほど、移乗・着替え・入浴の介助量は目に見えて減ります。在宅介護を長く続けるために、介助される側の体を整えることは、ご家族自身を守ることでもあります。在宅ケア全体のコツは家族の介護のコツの記事にまとめています。

よくあるご質問

Q1. 薬のオン・オフの波が激しいのですが、施術できますか? A. できます。体験時にご様子を伺い、お体が動きやすい時間帯に合わせて訪問時間を設計します。お薬のご自身での調整は絶対に避け、主治医にご相談ください。
Q2. 施設に入居していますが、来てもらえますか? A. 施設への訪問はご相談ください。施設側の許可など条件の確認が必要なため、お問い合わせ時に状況をお聞かせください。
Q3. 本人の意欲が落ちていて、リハビリを嫌がります。 A. 進行期の意欲低下は病気の症状の一つでもあり、ご本人の怠けではありません。受動的な手技から始めて「体が楽になる」体験を先に作ると、少しずつ前向きな反応が出てくるケースが多くあります。
Q4. 健康保険は使えますか? A. 使えます。医師の同意書があれば健康保険が適用され、自己負担は1回数百円程度から、出張費は0円です。同意書の取得手順もご案内します。
Q5. 無料体験はできますか? A. はい、初回の無料体験を実施しています。ベッド上の状態からでも体験いただけます。お問い合わせフォーム・お電話・LINEからお申し込みください。

まとめ|進行期こそ、「廃用の上乗せ」を剥がしにいく

ヤール4・5度の「動けなさ」には、病気由来の部分と廃用由来の部分が混ざっています。廃用の部分は、ベッド上からの4ステップで剥がしにいける余地があります。座位の安定、移乗のしやすさ、飲み込みの安全、介助の軽さ――守れるものはまだ多くあります。
まずは無料体験で、いまのお体のどこに働きかけられるかをご確認ください。大阪市・東大阪市・八尾市で、進行期のパーキンソン病のご家族を支えておられる方は、健康保険適用の訪問リハビリマッサージ相談所までご相談ください。鈴木の技術を継承した業務委託施術者をご紹介します。無料体験のお申し込み・ご相談はこちら。パーキンソン病への対応の全体像はパーキンソン病の訪問リハビリマッサージパーキンソン病×介護のページでご案内しています。


監修・技術指導:鈴木密正

鈴木密正(鍼灸あん摩マッサージ指圧師/柔道整復師)が、本記事のアプローチを開発・体系化しています。 PRI(Postural Restoration Institute)/ DNS(Dynamic Neuromuscular Stabilization)/ファンクショナルトレーニング・PNF・YNSA など、機能解剖学・神経筋療法・伝統医療の現代的アプローチを統合し、脳梗塞後の麻痺・廃用症候群・パーキンソン病等の運動機能改善において、骨格→腹圧→体幹→歩行の4ステッププロセスを開発・指導しています。 訪問リハビリマッサージ以外にも、東大阪市で治療院兼トレーニング・コンディショニングジムを運営しています(true-function.com)。

鈴木自身はご訪問できません

代表の鈴木は、既存のご利用者様への対応で予約が満杯のため、訪問リハビリマッサージの新規対応は停止しております。

「訪問リハビリマッサージ施術勉強会」で技術を継承した施術者がご訪問します

その代わり、鈴木が主催する「訪問リハビリマッサージ施術勉強会」で技術を継承した業務委託施術者をご紹介いたします。同じ4ステッププロセス(骨格→腹圧→体幹→歩行)を学び、現場での実践指導を受けた施術者のみが、同等のアプローチでご訪問いたします。

パーキンソン病の訪問リハビリマッサージについて詳しくはこちら

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