TOPパーキンソン病の訪問リハビリマッサージ > パーキンソン病の前傾姿勢・腰曲がりは戻せるのか|腹圧と体幹から立て直す訪問リハビリマッサージ

パーキンソン病の前傾姿勢・腰曲がりは戻せるのか|腹圧と体幹から立て直す訪問リハビリマッサージ

【この記事の要点(TL;DR)】

  • パーキンソン病の前傾姿勢・腰曲がりは「病気だから仕方ない」だけではなく、腹圧の抜け・股関節の伸びにくさ・ファシアの固さが上乗せされている
  • 「背筋を伸ばして」という声かけや意識づけだけでは戻らない。意識ではなく機能の問題だから
  • 上乗せされた機能の崩れには働きかける余地があり、4ステップ(骨格→腹圧→体幹/骨盤底筋→歩行)で立て直しを設計する
  • 前傾姿勢はすくみ足・転倒・誤嚥・呼吸の浅さにつながるため、早めの対応が重要。健康保険適用・無料体験あり

【ご注意(必読)】 本記事はご家族・一般の方向けの情報提供を目的としています。記載のアプローチはすべて専門施術者が行う手技です。ご自身での再現はお控えください。症状や状態によって適切な対応は大きく異なりますので、必ず主治医・リハビリ担当医にご相談のうえ、対応できる専門施術者にご依頼ください。

パーキンソン病の前傾姿勢・腰曲がりは、本当に戻せないのか?

結論から言います。前傾姿勢のすべてが「病気そのもの」ではありません。パーキンソン病による筋固縮・姿勢反射の障害という土台の上に、腹圧の抜け・股関節の伸びにくさ・ファシアの固さといった「機能の崩れ」が上乗せされています。そして、この上乗せ分には働きかける余地があります。
病気由来の部分は薬物療法でコントロールしながら、機能由来の部分を手技と運動で立て直す。この二本立てで考えると、「年々曲がっていくのを見ているしかない」という状況から一歩踏み出せます。

なぜパーキンソン病では体が前に曲がっていくのか?

主な要因は4つが重なっています。

  • ① 筋固縮が「曲げる側」に強く出る──パーキンソン病の筋固縮は、おなか側・体を曲げる筋肉に優位に現れやすく、体は少しずつ前へ巻き込まれます。著しく腰が曲がる状態は「腰曲がり(カンプトコルミア)」とも呼ばれます
  • ② 腹圧が抜けて、内側から支えられない──姿勢が崩れると呼吸が浅くなり、横隔膜が動かず、おなかの内側から体を支える力(腹圧)が働かなくなります。支えを失った背骨は、ますます曲がりやすくなります
  • ③ 股関節が伸びなくなる──座っている時間が長くなるほど、股関節の前側のファシア(筋・神経・血管を包む結合組織)が固まり、立っても股関節が伸びきらず、前かがみのまま固定されます
  • ④ 後ろに倒れる恐怖──姿勢反射が障害されると、後方への立ち直りが効きにくくなり、体は無意識に「安全な前かがみ」を選びます

つまり前傾姿勢は、病気・筋肉・関節・心理が絡んだ複合問題です。だからこそ、一つの手段だけでは戻りません。

「背筋を伸ばして」と声をかけるだけでは、なぜ戻らないのか?

意識の問題ではなく、機能の問題だからです。
腹圧が抜け、股関節が伸びない体で「背筋を伸ばして」と言われると、ご本人は腰を反らせて応えようとします。これは体幹で支えた「良い姿勢」ではなく、腰の一点に負担を集める代償姿勢で、腰痛の原因になります。数分は伸びても、支える機能がないため、すぐに元へ戻ります。
順序が逆なのです。伸びられる体を作ってから、伸びた姿勢を練習する。これが正しい順番です。

前傾姿勢を放置するとどうなるのか?

前傾姿勢は見た目の問題ではなく、生活機能全体に波及します。

  • 歩行が崩れる──重心が前に落ち、すくみ足や小刻み歩行が悪化しやすくなります
  • 転倒リスクが上がる──前方へのつんのめり転倒が増えます。転倒予防の記事もあわせてご覧ください
  • 飲み込みにくくなる──首が前に出た姿勢は嚥下障害を悪化させ、誤嚥性肺炎のリスクを高めます
  • 呼吸が浅くなる──胸郭が潰れ、声が小さくなり、疲れやすくなります

相談所はどう立て直すのか?――4ステップの設計

訪問リハビリマッサージ相談所では、鈴木密正(鍼灸あん摩マッサージ指圧師・柔道整復師)が体系化した4ステップで、前傾姿勢を機能の側から立て直します。
ステップ1:骨格ポジションの修正──固まった股関節前側・胸郭・背骨のファシアを徒手で緩め、骨盤と背骨が「伸びられる」状態を作ります。力任せに反らせるのではなく、曲げ側の固さを先に解くのが要点です。
ステップ2:腹圧が入るポジションを整える──呼吸を深くし、横隔膜と肋骨の動きを取り戻します。腹圧は、曲がろうとする背骨を内側から支える天然のコルセットです。
ステップ3:体幹や骨盤底筋を機能させる──PNF(固有受容性神経筋促通法。1940年代にHerman Kabat医師が開発)で、伸ばす側の筋肉に「働き方」を思い出させます。相反抑制を使えば、固縮した曲げ側の筋肉も力づくでなく緩められます。
ステップ4:立位・歩行へつなげる──伸びられる体で、歩幅・腕の振り・視線の高さを段階的に再建します。
日本神経学会の「パーキンソン病診療ガイドライン2018」でも、薬物療法と並行した運動療法・リハビリテーションの併用が推奨されています。ご希望に応じて、YNSA(山元敏勝医師が開発した山元式新頭針療法)を組み合わせ、全身の緊張調整を図ることもできます。

よくあるご質問

Q1. 家族が背中を反らせるストレッチをさせても大丈夫ですか? A. 自己流で強く反らせる運動は、腰痛や転倒のリスクがあります。曲げ側の固さを解かないまま反らせるのは順序が逆です。必ず主治医・リハビリ担当医にご相談のうえ、対応できる専門施術者にご依頼ください。
Q2. 薬が効いている時間と効いていない時間で姿勢が違います。施術はいつ受けるべきですか? A. 薬の効き方(オン・オフ)の波はお一人おひとり異なるため、体験時にご様子を伺い、施術に適した時間帯を一緒に設計します。お薬の内容をご自身の判断で変えることは絶対に避け、主治医にご相談ください。
Q3. かなり進行していて、ほとんど座って過ごしています。それでも意味はありますか? A. あります。座位中心の段階こそ、股関節と胸郭の固さを解き、腹圧を取り戻すことで、座る姿勢・呼吸・飲み込みの安全性に働きかけられます。変化は起こり得ます。事例があります。
Q4. 健康保険は使えますか? A. 使えます。医師の同意書があれば健康保険が適用され、自己負担は1回数百円程度から、出張費は0円です。同意書の取得手順もご案内します。
Q5. 無料体験はできますか? A. はい、初回の無料体験を実施しています。ご自宅で実際の施術を体験いただき、姿勢の状態と改善の見通しをご確認のうえで継続をご判断ください。お問い合わせフォーム・お電話・LINEから受け付けています。

まとめ|「曲がっていくのを見ているしかない」ではない

パーキンソン病の前傾姿勢・腰曲がりには、病気由来の部分と、腹圧・股関節・ファシアの機能由来の部分が混ざっています。機能由来の部分は、骨格→腹圧→体幹→歩行の順で立て直す余地があります。
まずは無料体験で、どこまでが働きかけられる部分かをご確認ください。大阪市・東大阪市・八尾市で、前傾姿勢・腰曲がりが進んでいくご家族を見守っておられる方は、健康保険適用の訪問リハビリマッサージ相談所までご相談ください。鈴木の技術を継承した業務委託施術者をご紹介します。無料体験のお申し込み・ご相談はこちら。パーキンソン病への対応の全体像はパーキンソン病の訪問リハビリマッサージのページでご案内しています。


監修・技術指導:鈴木密正

鈴木密正(鍼灸あん摩マッサージ指圧師/柔道整復師)が、本記事のアプローチを開発・体系化しています。 PRI(Postural Restoration Institute)/ DNS(Dynamic Neuromuscular Stabilization)/ファンクショナルトレーニング・PNF・YNSA など、機能解剖学・神経筋療法・伝統医療の現代的アプローチを統合し、脳梗塞後の麻痺・廃用症候群・パーキンソン病等の運動機能改善において、骨格→腹圧→体幹→歩行の4ステッププロセスを開発・指導しています。 訪問リハビリマッサージ以外にも、東大阪市で治療院兼トレーニング・コンディショニングジムを運営しています(true-function.com)。

鈴木自身はご訪問できません

代表の鈴木は、既存のご利用者様への対応で予約が満杯のため、訪問リハビリマッサージの新規対応は停止しております。

「訪問リハビリマッサージ施術勉強会」で技術を継承した施術者がご訪問します

その代わり、鈴木が主催する「訪問リハビリマッサージ施術勉強会」で技術を継承した業務委託施術者をご紹介いたします。同じ4ステッププロセス(骨格→腹圧→体幹→歩行)を学び、現場での実践指導を受けた施術者のみが、同等のアプローチでご訪問いたします。

パーキンソン病の訪問リハビリマッサージについて詳しくはこちら

この記事に関する関連記事

ご相談はお気軽に

健康保険適用・ご自宅へ訪問します。
東大阪市/大阪市/八尾市。効果には個人差があります。

無料相談はこちら
電話で相談9:00〜20:00/日祝休 LINEで相談24時間受付