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脳梗塞の退院後、家で何をすればいい?|在宅介護で家族が悩む8つの場面に専門家が本音で答えます
【この記事の要点(TL;DR)】
- 脳梗塞でリハビリ病院を退院すると、専門的なリハビリが急になくなり、ご家族は「家で何をすればいいのか」と戸惑います。この記事は、訪問の現場でご家族から実際によく受ける8つのお悩みに、専門家として本音でお答えするものです
- まずは介護保険のケアマネジャーに相談し、足りなければ運動療法まで分かる「訪問鍼灸リハビリマッサージ」を選ぶのが出発点です
- 麻痺側は「小指側から使う」「タオルを握らせる」「関節をまたいで流す」など、家庭でできる具体的なコツがあります
- 「もう治らない」と言われても、正しい手順で取り組めば、何年経っていても変化は起こり得ます。家族が抱え込まず、第三者やプロをどんどん頼ることが、本人にも家族にも効きます
【ご注意(必読)】 本記事はご家族・一般の方向けの情報提供を目的としています。記載の手技の多くは国家資格を持つ専門施術者が行うもので、ご家庭で行う際は無理のない範囲にとどめてください。症状や状態によって適切な対応は大きく異なりますので、必ず主治医・リハビリ担当医にご相談のうえ、対応できる専門施術者にご依頼ください。
脳梗塞でリハビリ病院を退院すると、それまで毎日あった専門的なリハビリが急になくなり、ご家族は「家で何をすればいいのか」と放り出されたように感じます。ここでは、訪問の現場でご家族から実際によく受ける8つのお悩みに、本音でお答えします。
Q1. 退院して急にリハビリがなくなった。家でまず何をすればいい?
まずは介護保険のケアマネジャーに相談し、「訪問リハビリテーション」が使えるか確認してください。それでも足りないときは、外部サービスの訪問鍼灸・訪問マッサージという手があります。
すでに介護保険が使える状態であれば、担当のケアマネジャーに、理学療法士などが来てくれる介護保険の訪問リハビリテーションが利用できるか相談するのが第一歩です。
ただ、訪問リハビリテーションは介護保険の枠(支給限度額)の中でやりくりするため、いっぱいで入れられないこともあります。その場合は、医療保険を使える訪問鍼灸・訪問マッサージを外部サービスとして組み合わせるのも一つの方法です。
ここで一つ注意があります。訪問マッサージには、ただ揉むだけ・気持ちよくするだけのところも少なくありません。本気で回復を目指したいのであれば、マッサージだけでなく運動療法までしっかり理解している「訪問鍼灸リハビリマッサージ」を提供しているところを選んでください。同じ保険の枠でも、中身は大きく違います。
Q2. 動く方の手ばかり使う。麻痺側を無理にでも使わせるべき?
使える範囲で麻痺側を使うのは良いことです。ただし、ポイントは「小指側から使う」こと。漫然と使うだけだと、かえって手が固まる方向に進んでしまいます。
麻痺した手は、どうしても親指・人差し指側が優位になりがちです。その状態で漫然と使い続けると、筋肉が緊張し、腕が内側に巻き込んだまま固まってしまうことがあります。
そこで意識してほしいのが、小指側からのアプローチです。
・物をつかむとき、小指側から巻き込むように握る
・補助的に、小指側から握り込む動きを助けてあげる
・あわせて、指先や前腕をストレッチでしっかり伸ばす
小指側を意識すると、肩が内側に入りにくくなり、将来的に肩から腕を上げやすくなる効果も期待できます。ご家庭では補助的に取り入れる程度にとどめ、具体的なやり方は専門家に教わるのが安全です。
Q3. 麻痺した指が握り込んで固まってきた。家でできることは?
伸ばす・さする・揉むのは、やってあげて構いません。それでも緊張が入ってしまうときは、タオルを丸めて握らせてあげてください。
まずは、こわばった指をやさしく伸ばし、さすったり揉んだりしてあげましょう。
ただ、どうしても緊張が入って握り込んでしまう方は多くいます。そんなときは、いらない布やタオルを丸めてボールのような形にし、手の中に握らせておくとよいでしょう。握る力が入っても爪が手のひらに食い込まないようにでき、清潔も保ちやすくなります。
そして可能であれば、伸ばしながら、指先が反る方向への動きを補助して使うことを取り入れてみてください。握り込む力に対して、開く・反る方向を入れてあげることが、固める流れにブレーキをかけます。深い拘縮は、神経からゆるめる専門的な対応が必要になりますので、早めにご相談ください。
Q4. 転ぶのが怖くて動かせない。動かさない方が安全?
支えきれない転倒・骨折のリスクがあるなら、無理は禁物――そこは専門スタッフに任せてください。ただ、手すりや歩行器・杖で安定して動けるなら、補助的な歩行練習は間違いなく良いことです。
たとえば介護されるのが小柄な女性や高齢のお母様で、体格の大きな男性が急に転倒したら、支えきれません。骨折してしまえば一気に寝たきりに近づきます。支えきれない不安があるなら、立つ・歩く練習は無理にご家庭でやらず、専門のリハビリスタッフに任せるのが賢明です。
一方で、手すり・歩行器・杖を使いながらある程度安定して動けるなら、ご自身のできる範囲で歩く練習を取り入れるのはとても良いことです。その際のコツは次の通りです。
・麻痺側の回復を目指すなら、麻痺側の足をしっかり地面につけ、体重を乗せる
・ただし漫然と歩かせるだけだと、麻痺側の突っ張り(緊張)がかえって強まり、固まってしまうことがある
回復を目的にするなら、歩いた「量」よりも「どう歩くか」が重要です。正しい体重の乗せ方は、専門家に具体的な方法を聞きながら進めてください。
Q5. 本人がリハビリを嫌がる。どう促せばいい?
身内の言うことは聞かないのに、第三者の言うことなら聞く――これは本当によくあることです。だからこそ、外の力を遠慮なく借りてください。
ご家族がいくら促しても不機嫌になるのに、来てくれた施術者の前ではしゃんとする、というのは珍しくありません。人は身近な家族にほど甘えが出るものです。
ですから、無料体験でもなんでも構わないので、いろいろなところの先生を遠慮なく試してみてください。「とっかえひっかえ」になっても構いません。利用できるものは遠慮なく利用し、ご本人が気に入る施術者が見つかるまで探す、というのも立派な一つの方法です。相性の良い先生に出会えると、本人の意欲がぐっと変わることがあります。
Q6. 「もう治らない」と言われた。本当に良くならない?
お医者さんは「麻痺は良くならない」と言うことがあります。病院のリハビリも、動く側(健側)でなんとか生活していきましょう、という流れになりがちです。でも、そんなことはありません。
私たちの現場では、何年も麻痺で寝たきりだった方でも、地道に取り組むことで腕や足が動くようになることがあります。きちんと足をついて立てるようになったり、歩けるようになったりすることは、十分に目指せます。
ただし、これには技術が必要です。単なるマッサージだけでは足りません。次の手順を正しく踏むことが鍵になります。
・① 荷重すべき場所に、しっかり荷重できるようにする(体重を支えられる土台をつくる)
・② 麻痺している箇所に、適切な刺激が届くようにする(眠った神経を促す)
・③ 手順を追って、身体を段階的に使えるようにしていく
こうした運動療法をきちんと理解している専門家に相談することが、「もう治らない」を「まだやれることがある」に変える出発点です。効果には個人差がありますが、最初から諦める必要はありません。
Q7. 麻痺側の手足がむくむ。家でどうケアする?
むくみは「関節をまたいで、把握しながら押し流す」のがコツです。狭い範囲をさするだけでは、実は流れきりません。
多くのご家族が、むくんだ手足を狭い範囲でさすってあげていますが、それでは水分は十分に流れません。手首や足首など関節の先から先までを手のひらで包むように把握し、関節をまたいで、心臓に向かってグーッとゆっくり押し流してください。こうすることで、リンパや静脈の戻りを助けられます。
ただし、ひとつ大切な注意があります。片側だけが急に強く腫れた・痛み・赤み・熱感・息切れを伴う――こうしたむくみは、深部静脈血栓症(血のかたまり)や心臓の問題のサインのことがあります。その場合は絶対に揉まず・流さず、すぐに主治医にご相談ください。安全の確認が最優先です。
Q8. 介護する家族の体が限界。共倒れを防ぐには?
まずヘルパーさんに頼めるなら頼ってください。そして、訪問の先生が来たときに、介助の仕方や体の使い方を教わっておくことを強くおすすめします。
介護はご家族だけで抱え込むものではありません。ヘルパーさんに頼めることは頼りましょう。
そのうえで、訪問マッサージの先生が来たときに(場合によっては自費になることもありますが)、ご家族の体も一緒に見てもらい、介助のときの持ち方・体の使い方を専門知識のある先生に教わっておくと、腰や体への負担が大きく変わります。
また、介助のときだけコルセットを着けておくのも一つの手です。完璧を目指さず、使えるものを使い、臨機応変に。支える側が倒れないことが、結局はご本人を一番長く支えることにつながります。
よくあるご質問
Q. 「訪問リハビリテーション」と「訪問リハビリマッサージ」は何が違うのですか? A. 訪問リハビリテーションは、医師の指示のもと理学療法士などが行う介護保険のサービスです。訪問リハビリマッサージは、医師の同意書にもとづき、はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師が医療保険で行う訪問施術です。制度が異なるため、両方を組み合わせて使うこともできます。
Q. 健康保険は使えますか? A. 訪問の鍼灸・マッサージは、医師の同意書があれば健康保険が使える場合があります(鍼灸とマッサージは別の同意書)。自己負担は1回数百円程度から、出張費は0円です。
Q. ただのマッサージと、運動療法までやるところを、どう見分ければいいですか? A. 「どんな手順で回復を目指すのか」を具体的に説明できるかが目安です。荷重・神経への刺激・段階的な動作練習まで語れるところは、運動療法を理解しています。無料体験で直接聞いてみてください。
Q. 遠方ですが対応していますか? A. 訪問エリアは大阪市・東大阪市・八尾市が中心です。エリア外の方も、まずはお気軽にご相談ください。
Q. 無料体験では何が分かりますか? A. いまのお体がどの動きに反応するか、回復の見通しはどうか、ご家庭でできることは何かを、その場でご説明します。お電話(0120-92-4976)・LINE・お問い合わせフォームから受け付けています。
まとめ|抱え込まず、正しい手順で、諦めない
脳梗塞の退院後、ご家族が最初にすべきことは「家族だけで抱え込まないこと」です。介護保険のケアマネジャーに相談し、足りなければ運動療法まで分かる訪問鍼灸リハビリマッサージを組み合わせる。麻痺側は小指側から使い、固まる手にはタオルを握らせ、むくみは関節をまたいで流す。そして「もう治らない」を鵜呑みにせず、正しい手順で取り組む――何年経っていても、変化は起こり得ます。
大阪市・東大阪市・八尾市で、脳梗塞後の在宅介護にお困りのご家族は、健康保険適用の訪問リハビリマッサージ相談所までご相談ください。鈴木の技術を継承した業務委託施術者をご紹介します。無料体験のお申し込み・ご相談はこちら。各お悩みの詳しい解説は、手指・肘の拘縮、麻痺側のむくみ、「もう良くならない」と言われた方へ、失語症の各ページもご覧ください。脳梗塞全体は脳梗塞の訪問リハビリマッサージへ。
監修・技術指導:鈴木密正
鈴木密正(鍼灸あん摩マッサージ指圧師/柔道整復師)が、本記事のアプローチを開発・体系化しています。PRI(Postural Restoration Institute)/DNS(Dynamic Neuromuscular Stabilization)/ファンクショナルトレーニング・PNF・YNSA など、機能解剖学・神経筋療法・伝統医療の現代的アプローチを統合し、脳梗塞後の麻痺・廃用症候群・パーキンソン病等の運動機能改善において、骨格→腹圧→体幹→歩行の4ステッププロセスを開発・指導しています。訪問リハビリマッサージ以外にも、東大阪市で治療院兼トレーニング・コンディショニングジムを運営しています(true-function.com)。
鈴木自身はご訪問できません
代表の鈴木は、既存のご利用者様への対応で予約が満杯のため、訪問リハビリマッサージの新規対応は停止しております。
「訪問リハビリマッサージ施術勉強会」で技術を継承した施術者がご訪問します
その代わり、鈴木が主催する「訪問リハビリマッサージ施術勉強会」で技術を継承した業務委託施術者をご紹介いたします。同じ4ステッププロセス(骨格→腹圧→体幹→歩行)とYNSAの考え方を学び、現場での実践指導を受けた施術者のみが、同等のアプローチでご訪問いたします。