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YNSA(山元式新頭針療法)は脳梗塞の後遺症に効くのか|頭の鍼で神経を促し、運動療法と組み合わせる訪問鍼灸リハビリマッサージ
【この記事の要点(TL;DR)】
- YNSA(山元式新頭針療法)は、頭部のツボに細い鍼を打ち、脳の働きと血流に働きかける鍼治療。脳梗塞後の麻痺・しびれ・こわばりに用いられている
- 鍼が運動野の再構成(神経の再配線)を促すことは、fMRIを使った研究でも報告されている
- 当相談所の核心は「YNSAで神経を促した状態で、すぐ運動療法を行う」こと。神経活性化と運動療法をワンセットで設計する点が、ただ鍼を打つだけ・ただ動かすだけとの違い
- 訪問の鍼灸は医師の同意書があれば健康保険が使える場合があります。まずは無料体験で、いまの状態に何ができるかをご確認ください
【ご注意(必読)】 本記事はご家族・一般の方向けの情報提供を目的としています。記載のアプローチはすべて国家資格を持つ専門施術者が行う手技です。ご自身での再現はお控えください。症状や状態によって適切な対応は大きく異なりますので、必ず主治医・リハビリ担当医にご相談のうえ、対応できる専門施術者にご依頼ください。
YNSA(山元式新頭針療法)とは何か?
結論から言います。YNSAは、頭部にあるツボ(治療点)に細い鍼を打ち、脳と神経の働きに働きかける鍼治療です。宮崎県の医師・山元敏勝先生が開発し、現在は世界各国で脳卒中後遺症・パーキンソン病・痛みなどに用いられています(日本YNSA学会が普及・研究を行っています)。
体の各所に対応する反応点が頭部に集約されている、という考え方に基づき、頭への刺激を通して全身の麻痺・しびれ・こわばりにアプローチします。0.2mm前後の非常に細い鍼を使うため、痛みはごくわずかであることがほとんどです。
脳梗塞後の鍼灸が効く一般的な理由は脳梗塞リハビリに鍼灸が効果的な理由の記事でも解説しています。本記事では「YNSAは本当に効くのか」「なぜ運動療法と組み合わせるのか」という、ご家族が最も知りたい点を掘り下げます。
YNSAは脳梗塞の後遺症に本当に効くのか?――事実と、当院の考え方を分けて説明します
信頼できる情報をお伝えするために、研究で分かっている「事実」と、当相談所の「考え方」を分けて記載します。
【研究で報告されている事実】
- 鍼の刺激は、皮膚や筋肉のセンサー(機械受容器)を通じて脳に信号を送り、運動をつかさどる大脳皮質(運動野)の働きを高め、神経のつながりを組み替える方向に働くことが、fMRI(脳の活動を画像で見る検査)を用いた研究で報告されています(Frontiers in Cellular Neuroscience, 2022 ほか)
- 頭皮への鍼を脳卒中リハビリに併用した複数の試験をまとめた分析では、補助的な手段として前向きな結果が報告されています(Scalp acupuncture for stroke recovery, 2012)
- YNSAを入院リハビリに加えた評価者盲検のパイロット試験では、日常生活動作の指標(バーセルインデックス)が、加えた群でより大きく改善したと報告されています(J Altern Complement Med, 2011)
【当相談所の考え方】 これらの報告を踏まえ、当相談所は「YNSA等の鍼で神経の働きを促した直後に運動療法を行うと、体が動きを学び直しやすい」と考えています。これは神経の再配線(神経可塑性)を活かす設計です。効果には個人差がありますが、変化が起こり得るよう最善を設計し、事例を積み重ねています。これが当相談所の立場です。
なぜ「鍼だけ」でも「運動だけ」でもなく、組み合わせるのか?
神経が働きやすくなった状態を、運動でつかまえて定着させるためです。
脳梗塞で傷ついた脳は、残った神経が役割を引き継いで再配線していく力(神経可塑性)を持っています。鍼で運動野が活性化し、神経が「動こう」とし始めても、その瞬間に体を動かさなければ、つながりは定着しにくいのです。逆に、神経が眠ったまま運動だけを繰り返しても、麻痺特有のパターンをなぞるだけになりがちです。
だからこそ当相談所は、①YNSA等で神経を促す → ②すぐに運動療法(ファンクショナルトレーニング・PNF)で正しい動きを入力する、という順序をワンセットで設計します。鍼で開いた「学びやすい窓」を、運動で逃さない。これが「神経活性化×運動療法の併用」の意味です。詳しい仕組みは神経活性化と運動療法を併用する理由の記事でも解説しています。
YNSAと運動療法を、訪問ではどう進めるのか?
当相談所が紹介する施術者は、鈴木密正(鍼灸あん摩マッサージ指圧師・柔道整復師)が体系化した流れで、鍼と運動療法を一連の施術として行います。
ステップ1:骨格ポジションの修正──麻痺側をかばって崩れた骨盤・背骨を整え、体を動かせる土台を作ります。ステップ2:腹圧が入るポジションを整える──呼吸を深くし、おなかの内側から支える力を取り戻します。ステップ3:YNSA+PNFで神経を促し、体幹・手足を機能させる──頭への鍼で神経の働きを促した状態で、PNF(固有受容性神経筋促通法。1940年代にHerman Kabat医師が開発)により神経の通り道を整え、動きを引き出します。ステップ4:歩行・生活動作へつなげる──引き出した動きを、立つ・歩く・手を使うといった生活の動作へ定着させます。
こわばった手足には、ファシア(筋・神経・血管を包む結合組織。近年のスポーツ医科学・解剖学で用いられる概念)のリリースと相反抑制(主動筋を働かせると拮抗筋が緩む反射)を組み合わせ、力づくでなく神経の仕組みから緩めます。
痛くないのか?こわくないのか?
YNSAで使う鍼は0.2mm前後と非常に細く、痛みはごくわずかであることがほとんどです。「鍼はこわい」というご本人にも、まず1〜2本の少ない本数から試し、慣れていただきながら進めます。頭部への施術は、寝たきりの方でもベッドに横になったまま受けられます。
強い刺激で無理に反応を引き出すことはしません。ご本人が安心して続けられることを最優先にします。
健康保険は使えるのか?費用は?
訪問の鍼灸は、医師の同意書があれば「はり・きゅうの療養費」として健康保険が使える場合があります。脳梗塞後の神経痛・麻痺に伴う症状などが対象になり得ます。一般に「YNSAは自費」と紹介されることもありますが、それは外来の自費メニューとしての話で、訪問の鍼灸施術は療養費の枠組みでご案内できる場合があります(あん摩マッサージとは別の同意書が必要です)。
適用の可否や自己負担額は、症状・施術内容・保険の種類によって異なります。同意書の取得手順を含め、無料体験のときに具体的にご案内します。
よくあるご質問
Q1. 発症からかなり経っていますが、いまからYNSAを受けても意味はありますか? A. 神経の再配線(神経可塑性)は維持期に入っても完全には止まりません。長年経過したケースでも変化が起こり得ます。事例があります。まず無料体験で現在の状態をご確認ください。
Q2. 病院のリハビリや薬と併用しても大丈夫ですか? A. 併用できます。鍼灸とリハビリの併用はむしろ推奨される考え方です。お薬の内容をご自身で変えることは避け、主治医にご相談ください。必要に応じてリハビリ担当医とも情報を共有します。
Q3. 家族が市販の鍼や刺激グッズで頭をケアしてもいいですか? A. YNSAは頭部の解剖を理解した国家資格者が行う施術です。自己流の頭部刺激は安全面で推奨できません。手技は専門施術者にお任せいただき、必ず主治医にもご相談ください。
Q4. どのくらいの頻度・期間で受けるものですか? A. お体の状態と医師の同意の範囲で設計します。体験時に、状態に合わせた頻度の目安をご提案します。
Q5. 無料体験では何をしてもらえますか? A. 実際にお体の状態を確認し、YNSAと運動療法の組み合わせを体験いただいたうえで、改善の見通しと施術計画の考え方をご説明します。ご納得いただけた場合のみ、保険利用に必要な同意書の手順をご案内します。お問い合わせフォーム・お電話・LINEから受け付けています。
まとめ|「頭の鍼」を、運動につなげてこそ意味がある
YNSAは、頭への鍼で脳と神経の働きに働きかける療法です。研究でも神経の再配線を促す方向の報告があり、脳卒中リハビリの補助として前向きな知見が積み重なっています。ただし鍼を打つだけで終わっては、その効果を活かしきれません。神経を促し、すぐ運動でつなぐ。この併用設計こそ、当相談所がこだわる核心です。
まずは無料体験で、いまのお体に何ができるかをご確認ください。大阪市・東大阪市・八尾市で、脳梗塞後の麻痺・しびれ・こわばりにお悩みのご家族は、健康保険適用の訪問鍼灸リハビリマッサージ相談所までご相談ください。鈴木の技術を継承した業務委託施術者をご紹介します。無料体験のお申し込み・ご相談はこちら。脳梗塞後の対応の全体像は脳梗塞(脳卒中)後の訪問リハビリマッサージのページでご案内しています。
監修・技術指導:鈴木密正
鈴木密正(鍼灸あん摩マッサージ指圧師/柔道整復師)が、本記事のアプローチを開発・体系化しています。 PRI(Postural Restoration Institute)/ DNS(Dynamic Neuromuscular Stabilization)/ファンクショナルトレーニング・PNF・YNSA など、機能解剖学・神経筋療法・伝統医療の現代的アプローチを統合し、脳梗塞後の麻痺・廃用症候群・パーキンソン病等の運動機能改善において、骨格→腹圧→体幹→歩行の4ステッププロセスを開発・指導しています。 訪問リハビリマッサージ以外にも、東大阪市で治療院兼トレーニング・コンディショニングジムを運営しています(true-function.com)。
鈴木自身はご訪問できません
代表の鈴木は、既存のご利用者様への対応で予約が満杯のため、訪問リハビリマッサージの新規対応は停止しております。
「訪問リハビリマッサージ施術勉強会」で技術を継承した施術者がご訪問します
その代わり、鈴木が主催する「訪問リハビリマッサージ施術勉強会」で技術を継承した業務委託施術者をご紹介いたします。同じ4ステッププロセス(骨格→腹圧→体幹→歩行)とYNSAの考え方を学び、現場での実践指導を受けた施術者のみが、同等のアプローチでご訪問いたします。