脊髄小脳変性症の進行を遅らせるために|訪問施術で機能を維持する

進行性の疾患だからこそケアが重要

脊髄小脳変性症は徐々に進行する疾患ですが、適切なケアによって機能低下の速度を遅らせ、残された能力を最大限に発揮できる状態を維持することは可能です。「進行性だから何をしても無駄」ではなく、「進行性だからこそ今できるケアが重要」なのです。

当院では、現在の状態を丁寧に評価し、その方の進行段階に合わせた最適なケアを提供しています。歩ける方にはより安全に歩けるケアを、車椅子の方には座位の安定と上肢機能の維持を——段階に応じたアプローチが大切です。

残存機能を活かすリハビリテーション

脊髄小脳変性症のケアで最も重要なのは、「使える機能を使い続ける」ことです。使わない機能は、疾患の進行以上のスピードで失われていきます。逆に、適切な負荷で使い続けることで、機能の維持期間を延ばすことができます。

当院では、PNF(固有受容性神経筋促通法)的な手法を用いて、残存する運動機能を効率的に維持・強化します。適切な抵抗を加えながら動作を繰り返すことで、神経と筋肉のつながりを強化し、運動学習を促進します。

全身の関節可動域を守る

活動量が減少すると、全身の関節が固くなっていきます。関節の柔軟性が失われると、動作の幅がさらに狭まり、活動量がますます減少するという悪循環に陥ります。

当院では、アクティブリリーステクニックで筋膜の癒着を解消し、全身の主要関節の可動域を維持するケアを行っています。特に肩甲骨周り、股関節、足首の可動域確保は、日常生活動作の維持に欠かせません。

自律神経症状へのケア

脊髄小脳変性症の一部のタイプでは、自律神経症状が合併することがあります。起立性低血圧、排尿障害、発汗異常などが現れると、日常生活がさらに困難になります。

当院の施術では、全身の血流改善を通じて自律神経系の負担を軽減します。定期的な施術による血流の改善は、起立性低血圧の症状緩和にも寄与します。また、腹圧を入れる練習は、静脈還流の促進を通じて血圧維持にも効果が期待できます。

ご家族と一緒に支える

脊髄小脳変性症の方のケアは、長期にわたる取り組みです。ご家族の理解と協力が不可欠であり、施術者とご家族が同じ方向を向いてケアを続けることが、最良の結果につながります。

訪問施術では、ご家族に対して日常的にできるケアのポイントや、安全な介助方法、自宅環境の工夫などをお伝えしています。施術の時間以外にも適切なケアが続くことで、効果が持続しやすくなります。

今できることを最大限に

当院では、姿勢改善・転倒防止・歩行によるQOL向上の3本柱を基本に、YNSAや各種テクニックを駆使して脊髄小脳変性症の方の機能維持に全力で取り組んでいます。今ある機能を一日でも長く守り、生活の質を維持すること——それが当院の目標です。まずはお気軽にご相談ください。