線維筋痛症で動けない方へ|少しずつ体を動かすための訪問リハビリ

「動きたいのに動けない」線維筋痛症の苦しさ

線維筋痛症の方がよくおっしゃるのは「動きたいのに、体が痛くて動けない」という言葉です。起き上がるだけで全身に痛みが走り、家事も外出もままならない。活動量が減れば筋力は落ち、関節は固まり、ますます動けなくなっていきます。

こうした廃用の悪循環を防ぐためには、痛みに配慮しながらも体を動かし続けることが不可欠です。しかし「無理をして動かす」のではなく、「痛くない範囲で正しく動かす」ことが大切なポイントです。

運動が怖い方にこそ必要な専門的サポート

「運動した方がいい」と医師に言われても、痛みが怖くて実行できない方が多いのが実情です。自己流で運動して痛みが悪化した経験があると、なおさら体を動かすことに抵抗を感じます。

私たちの訪問施術では、PNF(固有受容性神経筋促通法)的な抵抗手法を活用し、患者様の体が出せる力の範囲で無理なく筋肉を活性化します。微小な力に対して適切な抵抗をかけることで、痛みを引き起こさずに筋力を維持・改善することが可能です。

段階的な機能回復プログラム

第1段階:痛みの軽減と筋膜の解放
まずYNSA(山元式新頭針療法)で痛みの感受性を調整し、アクティブリリーステクニック(ART)で全身の筋膜の癒着をソフトにリリースします。痛みが和らぐことで、体を動かす心理的なハードルが下がります。

第2段階:呼吸と体幹の安定化
Zone of Apposition(ZOA)を意識した腹式呼吸を練習し、横隔膜と骨盤底筋の連動を回復させます。呼吸が整うと自律神経のバランスが改善し、痛みに対する過敏性も和らぎます。腹圧が入ることで体幹が安定し、四肢を動かしやすくなります。

第3段階:関節のモビリティとスタビリティの獲得
ジョイント・バイ・ジョイント・コンセプトに基づき、各関節の役割を正しく機能させていきます。股関節のモビリティ、膝のスタビリティ、足首のモビリティを順に改善し、体全体が連動して動ける状態を目指します。

第4段階:歩行と日常動作の改善
股関節に重心を乗せ、殿筋とハムストリングスで体を支える歩行パターンを獲得します。膝重心の不安定な歩き方から、地面をしっかり踏んで大股で歩ける状態へ。日常の動作が楽になることで、活動量が自然と増えていきます。

「動けた」という体験が回復の原動力になる

線維筋痛症の方にとって、「痛くなく動けた」という体験は非常に大きな意味を持ちます。体が動くと気持ちが前向きになり、さらに動こうという意欲が生まれます。

私たちは患者様の将来を見越したケアを大切にしています。今の痛みを和らげるだけでなく、半年後、一年後にどれだけ自立した生活が送れるかを見据えて施術プランを組み立てます。

「もう一生この痛みと付き合うしかない」と思っている方にこそ、私たちのアプローチを知っていただきたいと思います。まずはお気軽にご相談ください。