多発性硬化症(MS)の治療法と支援制度まとめ

多発性硬化症の治療法

MSの治療は、急性期治療(再発時)、疾患修飾療法(再発予防・進行抑制)、対症療法の3つに大別されます。近年、疾患修飾薬の選択肢が大幅に増え、治療成績が向上しています。

治療法一覧

治療カテゴリー 治療法 内容
急性期治療 ステロイドパルス療法 メチルプレドニゾロン大量点滴
急性期治療 血漿交換療法 ステロイド無効時
疾患修飾薬(DMT) インターフェロンβ 注射薬、再発率低減
DMT フィンゴリモド 経口薬、リンパ球遊走抑制
DMT ナタリズマブ 点滴、高活動性MS
DMT オファツムマブ 皮下注射、B細胞標的
対症療法 訪問リハビリマッサージ 痙縮緩和、機能維持
対症療法 バクロフェン等 痙縮の薬物管理

利用できる支援制度

制度 内容 窓口
難病医療費助成 医療費自己負担の上限設定 保健所
介護保険(特定疾病) 40歳以上で訪問介護等利用可 市区町村
身体障害者手帳 各種福祉サービス 市区町村
障害年金 障害程度に応じた年金 年金事務所
障害者総合支援法 居宅介護、補装具等 市区町村
傷病手当金 就労中の休業補償 健康保険組合

治療と仕事の両立支援

MSは若年成人に発症するため、就労との両立が大きな課題です。疾患修飾薬の定期投与と通院、再発時の入院、疲労による就労制限など、さまざまな困難に対して、治療と仕事の両立支援制度を活用できます。両立支援コーディネーターへの相談や、主治医による就労に関する意見書の作成を通じて、職場環境の調整を図りましょう。

訪問リハビリマッサージの活用

MSの症状は日内変動や日間変動が大きく、通院が困難な日も少なくありません。訪問リハビリマッサージは、体調に合わせた柔軟なスケジュール調整が可能で、その日の状態に最適な施術を提供できます。医療保険適用で1回300〜500円程度(1割負担)、難病医療費助成と併用可能です。

よくある質問(FAQ)

Q. MSの新しい治療薬は出ていますか?

A. 近年、オファツムマブ、シポニモドなど新しいDMTが次々と承認されています。さらに再ミエリン化を促進する薬剤の研究も進んでいます。主治医と最新の治療選択肢について相談してください。

Q. MSと視神経脊髄炎(NMOSD)の違いは何ですか?

A. NMOSDはアクアポリン4抗体が関与する別の疾患で、治療法が異なります。正確な鑑別診断が重要ですので、専門医の診断を受けてください。

Q. 難病医療費助成はどこで申請できますか?

A. お住まいの都道府県の保健所で申請できます。主治医(難病指定医)の臨床調査個人票が必要です。

監修者情報

本記事は、訪問リハビリマッサージの臨床経験を持つ専門家が監修しています。最新の治療情報は主治医にご確認ください。