息苦しさの原因は肺だけではありません
COPD(慢性閉塞性肺疾患)と診断された方の多くは、息苦しさを肺の問題だけと考えがちです。しかし、呼吸の質は姿勢と深く関わっています。背中が丸くなり、肋骨の動きが制限されると、肺が十分に膨らむスペースがなくなります。その結果、呼吸はますます浅くなり、息苦しさが増していくのです。
逆に言えば、姿勢を改善し、肋骨と横隔膜の動きを取り戻すことで、呼吸の効率を高めることができます。COPDの方にとって、姿勢改善は呼吸改善の重要な入り口です。
Zone of Apposition(ZOA)を整える
当院がCOPDの施術で最も重視しているのが、Zone of Apposition(ZOA)の回復です。ZOAとは、横隔膜が肋骨の内側に沿って密着している領域のことで、効率的な呼吸の基盤となります。
COPDが進行すると肺が過膨張し、横隔膜が下がったままの状態になりやすくなります。この状態ではZOAが小さくなり、横隔膜が十分に収縮できないため、呼吸の効率が著しく低下します。当院では、肋骨の位置と横隔膜の機能を評価し、ZOAを適切に回復させるアプローチを行います。
呼吸は全ての症状に共通する出発点
当院では、呼吸を全ての身体機能の出発点と考えています。これはCOPDの方に限った話ではありませんが、COPDの方には特に重要な意味を持ちます。
呼吸が崩れると腹圧が入らなくなります。腹圧が入らないと体幹が不安定になり、姿勢を維持できなくなります。姿勢が崩れると肋骨の動きがさらに制限され、呼吸がますます浅くなる——この悪循環をどこかで断ち切る必要があります。当院では、呼吸そのものにアプローチすることで、この連鎖の根元から改善を図ります。
腹圧と姿勢維持の関係
正しい呼吸で横隔膜が機能すると、腹圧が自然に発生します。腹圧は背骨を内側から支え、体幹を安定させる働きがあります。COPDの方は呼吸機能の低下に伴い、この腹圧が著しく弱くなっていることが多く見られます。
腹圧が回復すると、体幹が安定し、姿勢を維持する力が戻ってきます。姿勢が改善されると肺が膨らむスペースが確保され、呼吸効率が上がる——先ほどとは逆の好循環が生まれます。当院では、風船を吹くエクササイズや小さいボールを使った内転筋と腹圧の連動トレーニングなど、実践的な方法を取り入れています。
COPDでも活動的な生活を
COPDの方は息苦しさを恐れて活動を控えがちですが、活動量の低下は筋力低下と体力低下を招き、ますます息苦しくなるという悪循環を生みます。
呼吸が改善され、姿勢が安定し、腹圧が入るようになると、同じ活動でも息切れが軽減されます。歩行時の呼吸効率が上がれば、外出や散歩への意欲も戻ってきます。当院では、姿勢改善・転倒防止・歩行によるQOL向上の3本柱を基本に、COPDの方が少しでも活動的な生活を送れるようサポートしています。
訪問施術で無理なく続けられる
COPDの方にとって、施設への通院は大きな負担になります。移動中の息切れや体力消耗を考えると、通院自体が億劫になるのは当然のことです。訪問施術であれば、ご自宅で無理なく施術を受けていただけます。
呼吸の改善は一朝一夕には実現しませんが、継続的な施術と日常的なセルフケアの組み合わせで、着実に変化を実感していただけます。息苦しさでお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。




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訪問リハビリマッサージ相談所でございます。