脊髄損傷後に起きる二次障害とは
脊髄損傷の方が直面するのは、運動麻痺や感覚障害だけではありません。長期間にわたる生活の中で、褥瘡(床ずれ)、関節拘縮、筋萎縮、骨粗鬆症、深部静脈血栓症といった二次障害が発生するリスクがあります。
これらの二次障害は、適切な予防ケアを行うことで大幅にリスクを軽減できます。しかし、予防のためには専門的な知識と継続的な介入が必要です。訪問施術は、これらの二次障害予防において重要な役割を果たします。
関節拘縮を防ぐ継続的なケア
麻痺のある関節を動かさずにいると、筋肉や腱が短縮し、関節が固まっていきます。肩、肘、手首、股関節、膝、足首——全ての関節で拘縮が起こりえます。拘縮が進むと、介護の難易度が上がるだけでなく、痛みの原因にもなります。
当院では、定期的な関節可動域訓練に加え、アクティブリリーステクニックを用いて筋膜の癒着を予防します。力任せに動かすのではなく、組織の状態を手で感じ取りながら、無理のない範囲で丁寧に関節を動かしていきます。
循環改善で褥瘡と血栓を予防する
脊髄損傷により感覚が失われた部位は、圧迫による痛みを感じないため、同じ姿勢を長時間続けてしまいがちです。これが褥瘡の大きな原因となります。また、下肢の麻痺により血流が停滞し、深部静脈血栓症のリスクも高まります。
当院の施術では、全身の血流を促進するアプローチを行います。麻痺のある部位にも丁寧な施術で血液循環を改善し、組織への酸素供給と老廃物の排出を促します。これが褥瘡予防と血栓予防の両方に効果を発揮します。
残存機能を活かした体幹トレーニング
損傷レベルによっては、体幹の一部が機能しているケースがあります。この残存機能を最大限に活かし、座位バランスや移乗動作の改善を図ることが、日常生活の自立度を高める鍵となります。
当院では、腹圧を入れる練習や、残存筋を使った体幹安定化トレーニングを段階的に指導しています。わずかでも体幹が安定すれば、車椅子上での姿勢が改善され、上肢の機能発揮がしやすくなります。
ご家族への介護指導も大切に
脊髄損傷の方のケアは、施術の時間だけでは完結しません。ご家族が日常的に行う体位変換、関節運動、皮膚の観察——これらの質が二次障害予防を大きく左右します。
訪問施術の際には、ご家族に対して適切な体位変換の方法、簡単にできる関節運動のポイント、褥瘡の早期発見のコツなどを丁寧にお伝えしています。施術者とご家族が一体となってケアを続けることが、長期的な健康維持の基盤です。
二次障害を防ぎ、生活の質を守る
当院では、姿勢改善・転倒防止・歩行によるQOL向上の3本柱を基本に、脊髄損傷の方の二次障害予防と残存機能の向上に取り組んでいます。「今ある機能を守り、可能性を広げる」——それが当院の目指す脊髄損傷ケアです。まずはお気軽にご相談ください。




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訪問リハビリマッサージ相談所でございます。