膝が痛い人に「猫背」が多い理由
変形性膝関節症でお悩みの方の姿勢を観察すると、猫背の方が非常に多いことに気づきます。一見すると膝と猫背は無関係に思えますが、実は体の力学的なつながりで深く結びついています。
猫背の姿勢では骨盤が後傾します。骨盤が後傾すると、殿筋(お尻の筋肉)が短縮して力を発揮しにくくなり、股関節の伸展(脚を後ろに蹴る動き)が制限されます。その結果、歩行時の推進力を膝で代償することになり、膝の前面や内側に過度な負荷がかかり続けるのです。
つまり、猫背を改善しない限り、膝への根本的な負担は解消されません。当相談所では、姿勢改善と膝のケアを一体として取り組んでいます。
猫背が殿筋を使えなくする仕組み
正しい姿勢(骨盤がニュートラル)では、殿筋が最も効率よく力を発揮できる位置にあります。しかし猫背で骨盤が後傾すると、殿筋の筋繊維が短縮した状態になり、十分な力を出せないポジションに追い込まれます。
殿筋が使えないと、歩行時に体を前に推進させる力が不足します。この推進力の不足を補うために、太ももの前面(大腿四頭筋)が過剰に働きます。大腿四頭筋の過剰な収縮は膝蓋骨(お皿)を強く圧迫し、膝前面の痛みを引き起こします。
同時に、内転筋が機能しないため膝の内側のサポートが弱くなり、太もも外側(大腿筋膜張筋・腸脛靭帯)に代償負荷がかかることで、膝の外側の痛みや、荷重の偏りによるO脚の進行にもつながります。
姿勢改善のための具体的アプローチ
胸椎のモビリティ回復
猫背を改善するには、まず胸椎(背骨の中部)のモビリティを回復させることが重要です。胸椎が硬くなって丸まっていることが猫背の直接的な原因であり、ここの可動性が戻ると自然に上半身が起き上がります。
アクティブリリーステクニックで胸椎周りの筋膜の癒着を剥がし、胸椎の伸展と回旋の可動域を回復させます。
腹圧の獲得で骨盤ニュートラルを保つ
胸椎のモビリティが回復しても、その姿勢を維持する力がなければすぐに猫背に戻ってしまいます。腹圧を適切に入れることで、骨盤をニュートラルな位置に保持し、良い姿勢を維持できるようにします。
Zone of Apposition(ZOA)の概念に基づき、横隔膜と骨盤底筋の正しい位置関係を回復させ、呼吸と連動した腹圧コントロールを習得していただきます。
殿筋の再活性化
姿勢が改善され骨盤がニュートラルになると、殿筋が力を発揮しやすいポジションに戻ります。ここでPNF(固有受容性神経筋促通法)の技術を用いて殿筋を活性化し、歩行時に殿筋が自然に働くパターンを再構築します。
O脚を改善するメカニズム
O脚(内反変形)は、変形性膝関節症の進行と密接に関連しています。O脚の状態では膝の内側に荷重が集中し、内側の軟骨がさらにすり減るという悪循環が起こります。
当相談所のアプローチでO脚が改善されるメカニズムは以下の通りです。
骨盤底筋が機能→内転筋が締まる→膝を内側から支える力が回復→膝の外方への開き(O脚)が軽減。同時に、殿筋とハムストリングスが機能することで、下肢全体のアライメントが改善されます。
当相談所では、施術前後でのO脚の変化を確認した実例があり、骨盤底筋→内転筋のラインが機能することで、目に見える変化が生まれることを実感しています。
膝だけを見る施術との違い
一般的な膝のリハビリでは、膝周りの筋力強化(特に大腿四頭筋の訓練)が中心になることが多いです。しかしこれは、すでに過剰に働いている筋肉をさらに鍛えることになり、膝への負荷をかえって増やしてしまうリスクがあります。
当相談所のアプローチは全く異なります。膝だけを見るのではなく、なぜ膝に過度な負荷がかかっているのかを全身的に評価し、原因(骨盤底筋・内転筋の機能不全、猫背、殿筋の不活性)にアプローチします。
原因が解消されれば、膝への過度な負荷は自然と軽減され、痛みも改善されていきます。姿勢改善・転倒防止・歩行によるQOL向上の3本柱で、変形性膝関節症の根本改善を目指します。まずはお気軽にご相談ください。




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