膝の痛みの原因は膝だけにあるのではない
変形性膝関節症は、膝の軟骨がすり減ることで痛みや炎症が生じる疾患です。「膝が痛い=膝が悪い」と考えがちですが、当相談所では膝の痛みの根本原因は膝以外の場所にあると考えています。
膝は体の構造上、上(股関節・骨盤)と下(足首)の間に挟まれた関節です。ジョイント・バイ・ジョイント・コンセプトでは、膝はスタビリティ(安定性)関節に分類されます。本来は安定していてほしい膝が痛むのは、隣接するモビリティ関節(股関節・足首)の機能不全により、膝が本来の役割以上の仕事を強いられているからです。
骨盤底筋が使えていないと膝が痛くなる
変形性膝関節症の方の体を詳しく評価すると、多くの場合骨盤底筋が正しく機能していないことがわかります。骨盤底筋は骨盤の底を支える筋肉群で、腹圧の維持や骨盤の安定に重要な役割を果たしています。
骨盤底筋が機能しないと、それと連動する内転筋(太ももの内側の筋肉)が正しく締められなくなります。内転筋は、膝を内側から支えて安定させる役割があるため、これが機能しないと膝の安定性が失われます。
内転筋が使えない代わりに、太ももの前面(大腿四頭筋)と外側(大腿筋膜張筋・腸脛靭帯)が代償的に過剰に働き、膝の外側や前面に異常な力がかかることで痛みが発生します。つまり膝の痛みは「結果」であり、原因は骨盤底筋と内転筋の機能不全にあるのです。
当相談所のアプローチ
骨盤底筋・体幹の機能回復
膝の痛みを根本から改善するために、まず骨盤底筋と体幹の機能を回復させます。Zone of Apposition(ZOA)の概念に基づき、横隔膜・腹横筋・骨盤底筋・多裂筋の4つの深層筋の協調を取り戻します。
呼吸エクササイズを通じて腹圧のコントロールを習得し、骨盤底筋が正しく収縮できる状態を作ります。この基盤ができると、内転筋が自然に機能し始めます。
内転筋が自然に使える状態をつくる
骨盤底筋が機能し始めたら、内転筋の活性化に進みます。ここで重要なのは、内転筋を意識的に「鍛える」のではなく、骨盤底筋との連動で自然に使える状態をつくることです。
小さなボールを内腿に挟みながら呼吸と腹圧のエクササイズを行うなど、骨盤底筋と内転筋の連動パターンを回復させます。内転筋が自然に締められるようになると、膝を内側から支える力が回復し、膝への偏った負荷が解消されていきます。
殿筋・ハムストリングスを機能させる
膝関節症の方のもう一つの大きな問題は、本来支えるべき裏側の筋肉が使えていないことです。殿筋(お尻の筋肉)とハムストリングス(太もも裏の筋肉)は、膝関節を後ろから安定させる重要な筋肉群ですが、多くの方がこれらを十分に使えていません。
代わりに大腿四頭筋(太もも前面)ばかりが働くため、膝蓋骨(お皿)への圧力が高まり、膝前面の痛みにもつながります。殿筋とハムストリングスをPNFの技術で活性化することで、膝への負荷が前後左右でバランスよく分散されるようになります。
猫背と膝の痛みの意外な関係
変形性膝関節症の方に意外と多いのが、猫背との合併です。「膝と猫背は関係ないのでは?」と思われるかもしれませんが、実は深い関連があります。
猫背の姿勢では、骨盤が後傾し、殿筋が使いにくい状態になります。殿筋が使えないと股関節からの推進力が生まれず、膝を主体にした歩行パターンになります。つまり猫背が膝痛を助長しているのです。
当相談所では、姿勢改善と膝のケアを同時進行で行います。猫背を改善することで殿筋が使いやすくなり、結果として膝への負荷が軽減されるという好循環を作り出します。
O脚の改善も視野に
変形性膝関節症の多くはO脚(内反変形)を伴っています。O脚の状態では膝の内側に荷重が集中し、内側の軟骨がすり減りやすくなります。
当相談所の施術で骨盤底筋→内転筋のラインが機能し、殿筋とハムストリングスが正しく働くようになると、下肢全体のアライメントが改善し、O脚の程度が軽減されるケースがあります。
変形性膝関節症の痛みに悩んでいる方、手術を勧められているけれど迷っている方は、まずはお気軽にご相談ください。膝だけを見るのではない、根本からの改善アプローチをご体験いただけます。




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