進行性核上性麻痺(PSP)の訪問施術|転倒リスクを減らし安全な生活を守る

進行性核上性麻痺で最も怖いのは転倒です

進行性核上性麻痺(PSP)は、パーキンソン病に似た症状を示しますが、特に転倒のリスクが高いことが特徴です。発症早期から後方への転倒が頻発し、骨折や頭部外傷につながる危険があります。

PSPの方は、自分では「大丈夫」と感じていても、体のバランス調整機能が著しく低下しています。危険を認識しにくいことが、さらにリスクを高める要因となっています。転倒予防を中心とした包括的なケアが不可欠です。

なぜPSPの方は後ろに転びやすいのか

PSPでは、姿勢反射の障害が顕著に現れます。健康な方であれば、バランスを崩しても無意識に姿勢を立て直すことができますが、PSPの方はこの反射が正常に働きません。特に後方へのバランス補正が困難なため、後ろに倒れやすいのです。

さらに、PSP特有の姿勢として、首が後ろに反り返る「後屈姿勢」が見られることがあります。この姿勢は重心を後方に偏らせ、後方転倒のリスクをさらに高めます。

姿勢改善で転倒リスクを軽減する

当院では、PSPの方の姿勢を丁寧に評価し、重心が適切な位置に保たれるよう姿勢の改善を図ります。首の後屈傾向がある場合は、頸部周りの筋緊張を緩和し、頭部が前方の適切な位置に戻るようアプローチします。

また、股関節に重心を乗せる姿勢を指導し、殿筋やハムストリングスが機能する立ち方を練習します。股関節重心の姿勢は前後のバランスが取りやすく、後方転倒のリスク軽減に効果的です。

眼球運動障害への配慮

PSPの特徴的な症状の一つが、下方への眼球運動障害です。目を下に向けることが難しくなるため、足元の段差や障害物を見ることができず、つまずきの原因になります。

当院では、眼球運動の状態を把握した上で、視覚に頼らなくてもバランスを保てるよう、足裏の固有受容感覚(センサー機能)の強化に力を入れています。足裏で地面の状態を感じ取ることで、目で見えなくても安全に歩くための基盤を作ります。

筋肉のこわばりを緩和する

PSPでは、頸部や体幹を中心に筋肉のこわばり(固縮)が進行します。体が固くなると動作が制限され、とっさの姿勢補正がさらに困難になります。

当院では、アクティブリリーステクニックで筋膜の癒着を解消し、筋肉の柔軟性を回復させます。特に頸部、肩甲骨周り、股関節といった重要な部位の可動域を確保することで、動きの自由度を維持します。

安全な生活のために

当院では、姿勢改善・転倒防止・歩行によるQOL向上の3本柱を基本に、PSPの方が一日でも長く安全に歩ける体づくりをサポートしています。YNSAによる神経系へのアプローチも組み合わせ、残された機能を最大限に活かす施術を提供しています。まずはお気軽にご相談ください。