脊椎圧迫骨折はどんなケガ?
脊椎圧迫骨折は、背骨(椎体)が押しつぶされるように変形する骨折です。骨粗鬆症により骨がもろくなった高齢者に非常に多く、くしゃみや物を持ち上げるなどの軽い動作でも発症することがあります。強い背中の痛みと活動制限を引き起こし、寝たきりの原因にもなり得るため、早期の対応とリハビリが重要です。
脊椎圧迫骨折の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 好発年齢 | 70歳以上に多い |
| 性差 | 女性に圧倒的に多い(閉経後の骨粗鬆症) |
| 好発部位 | 胸腰椎移行部(T11〜L2) |
| 主な原因 | 骨粗鬆症+軽微な外力 |
| 年間発症数 | 日本国内で推定約100万件 |
原因と発症メカニズム
脊椎圧迫骨折の最大の原因は骨粗鬆症です。加齢や閉経により骨密度が低下すると、椎体の強度が著しく弱まります。そこに日常動作の負荷や軽微な転倒が加わることで骨折が生じます。「いつの間にか骨折」と呼ばれるように、明確なきっかけなく発症するケースも少なくありません。
ステロイド薬の長期使用、がんの骨転移、副甲状腺機能亢進症なども原因となり得ます。
主な症状
急性期:強い背中の痛みが突然現れます。寝返りや起き上がりで激痛が走り、動けなくなることもあります。咳やくしゃみでも痛みが増強します。
慢性期:痛みは徐々に軽減しますが、椎体の変形が残り、背中が丸くなる(円背・亀背)変形が生じます。身長の低下、腹部の圧迫による食欲低下、呼吸機能の低下なども起こります。
連鎖骨折のリスク:一度圧迫骨折を起こすと、隣接する椎体にも骨折が連鎖するリスクが約5倍に高まります。適切な治療と予防が極めて重要です。
治療法
保存療法(主な治療法):コルセットによる固定と安静が基本です。鎮痛薬による疼痛管理を行いながら、骨粗鬆症の治療薬も並行して投与します。安静期間後は段階的にリハビリを開始します。
手術療法:痛みが長期間改善しない場合や、神経症状がある場合に検討されます。経皮的椎体形成術(BKP)は、つぶれた椎体にセメントを注入して安定化させる低侵襲手術です。
訪問リハビリマッサージ:退院後や保存療法中の在宅リハビリとして、疼痛緩和と機能回復、再骨折予防に取り組みます。
よくある質問(FAQ)
Q. 圧迫骨折の痛みはどのくらいで治まりますか?
A. 通常2〜4週間で強い痛みは軽減し、2〜3ヶ月で骨折が癒合します。ただし個人差があり、慢性的な痛みが残る方もいます。
Q. コルセットはいつまで着けるべきですか?
A. 一般的に2〜3ヶ月間の装着が推奨されます。主治医の指示に従い、骨折の治癒状況を確認しながら段階的に外していきます。
Q. 骨粗鬆症の検査はどこで受けられますか?
A. 整形外科や内科で骨密度検査(DXA法)を受けられます。70歳以上の女性、65歳以上で危険因子のある方は定期的な検査が推奨されます。
監修者情報:本記事は訪問リハビリマッサージ相談所の専門スタッフが監修しています。脊椎圧迫骨折でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。




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